La vieja Gabriela / La sanguijuela / ¡ Upa Ja ! / Pedazo de Acordeón / Me dejó solito / Puya a mi negra
中村とうようさんの記事が載っているミュージック・マガジンを探しにいった本屋さんで、ある本を立ち読みしていたら、Puya(プージャ)のことを謎のリズムみたいに書いてありました。この本の内容はともかく*1、確かに、フェスティバルやパランダでの盛り上がりぶりとは別に、商業録音でプージャを聴く機会はあまりありません。今年の伝説フェスティバルの最中に発表された、商業的な盛り上がりとは裏腹に「バジェナートは危機的な状況にある」とするロセンド・ロメーロの告発*2でもその点が指摘されて、少々気になっていたので、ちょっとプージャをさがしてみました。
Dice la vieja Gabriela ガブリエラは言った
“Si solo pudiera yo 「もしあたしにできることなら
desde lejos que lo viera 遠くからあいつをみつけたら
Yo matara a Juan Muñoz あの男を フアン・ムニョスを殺してやるのに
Yo matara a Juan Muñoz フアン・ムニョスを殺してやるのに
desde lejos que lo viera” 遠くからあいつをみつけたら」だとさ
Dice la vieja Gabriela ガブリエラおばさんはいった
“Si mis ojos fueran lanza pudiera 「もしあたしの瞳が槍だったら
no perdiera la esperanza 望みを失わないのに
de que Juan Muñoz muriera フアン・ムニョスが死ぬって望みを
de que Juan Muñoz muriera フアン・ムニョスが死ぬって
no perdiera la esperanza” 望みをなくさないのに」だとさ
ホルヘ・オニャーテ、1972年の作品で、アコーディオンはミゲル・ロペスです。まだオニャーテがロス・エルマノス・ロペスの専属歌手だった時代の作品です。フアン・ムニョスは作曲者ですが、ガブリエラさんになにしたんですかね。
Ay! yo tenía una mujer gorda y tambie' otra delgadita おれには太った女とやせた女がいた
Que yo tenía una mujer gorda y tambie' otra delgadita おれには太った女とやせた女がいた
La gorda al verse con fuerza se engaño con la flaquita 太った女は自分のことをみてやせた方と勘違いした
La gorda al verse con fuerza se engaño con la flaquita 太った女は自分のことをみてやせて方と勘違いした
Donde quiera se encontraban la gorda la desafiaba ゴルダはどこでもやたらにフラーカと張り合って
y la flaca le gritaba “Pues yo no soy Pambelé" フラーカは叫んだ「あたしはパンベレーじゃないんだから
pero no me da la gana que me quites a Calixto でもあんたがあたしからカリスト*3を奪うのは放っておけない
eso si te garantizo y le voy a deci' a usted” それはあんたに保証するよ、覚えておきな」って
Dime que tienes tu que no tenga yo あんたがあたしが持っていないものを持っているのかいってみな
que le puedes dar tu que yo no le de あんたがあたしがあたえられないものをあたえることができるのかいってみな
Dime que tienes tu que no tenga yo あんたがあたしが持っていないものを持っているのかいってみな
que le puedes dar tu que yo no le de あんたがあたしがあたえられないものをあたえることができるのかいってみな
Ay! una vez que se encontraron en la calle de la plazuela あいつらがプラスエラの通りで鉢合わせした時は
una vez que se encontraron en la calle de la plazuela あいつらがプラスエラの通りで鉢合わせした時は
en seguida se agarraron y formaron la pelotera すぐにお互いにつかみ合って蹴り合いをはじめやがった
en seguida se agarraron y formaron la pelotera すぐにお互いにつかみ合って蹴り合いをはじめやがった
Cuando yo venía pasando estaba la flaquita abajo おれがフラキータといっしょにブラブラしていたら
y la gorda arriba gritando quitenme esta sanguijuela 遠くからゴルダが「このヒルめ」って叫びながらやってきた
yo llegué y las aparte y la flaquita furiosa おれは二人のあいだに割ってはいるとフラキータが怒って
llegó y le dijo a la gorda “Te lo repito otra vez” ゴルダにいった「あんたもう一度いってやるよ」って
Dime que tienes tu que no tenga yo あんたがあたしが持っていないものを持っているのかいってみな
que le puedes dar tu que yo no le de あんたがあたしがあたえられないものをあたえることができるのかいってみな
「パンベレー」とは70年代の中量級を代表する名王者“キッド・パンベレー”ことアントニオ・セルバンテスです。彼はボクシングをしていたのでケンカをしていたわけじゃないんですけどね。ディオメデス・ディアス、2005年の作品で、アコーディオンはフランコ・アルグエージェスです。
Comenzó la fiesta フィエスタが始まった
Comenzó la bulla どんちゃん騒ぎが始まった
Comenzó la fiesta フィエスタが始まった
Comenzó la bulla ブージャが始まった
Y mi negra suelta juepa おれのネグラが
a baila esta puya プージャを踊り始めた、ウェッパ!
Y mi negra suelta juepa おれのネグラが
a baila esta puya プージャを踊り始めた、ウェッパ!
La puya vallenata pa' goza プージャ・バジェナータ、楽しもうぜ
Mi negra se destaca ahy upa ja おれのネグラは最高だ、ウッパハ!
La puya vallenata pa' goza プージャ・バジェナータ、楽しもうぜ
Mi negra se destaca ahy upa ja おれのネグラは最高だ、ウッパハ!
Ven mi negra entra おれのネグラの全部をみろよ
yo sé que tu quieres おまえも彼女のことが好きになるって分ってる
Ven mi negra entra おれのネグラの全部をみろよ
yo sé que tu quieres おまえも彼女のことが好きになるって分ってる
Baila puya suelta juepa プージャを踊れ、ウェッパ!
en la rueda del merengue メレンゲの輪になって
Baila puya suelta juepa プージャを踊れ、ウェッパ!
en la rueda del merengue メレンゲの輪になって
La puya vallenata pa' goza プージャ・バジェナータ、楽しもうぜ
Mi negra se destaca ahy upa ja おれのネグラは最高だ、ウッパハ!
La puya vallenata pa' goza プージャ・バジェナータ、楽しもうぜ
Mi negra se destaca ahy upa ja おれのネグラは最高だ、ウッパハ!
Pica pica Pollo Irra ポージョ・イラ*4、アコーディオンを鳴らせ
Toca la caja Peya ペジャ*5、カハを叩け
porque esta cosa se pone buena この曲は最高だ
toca la caja Peya ペジャ、カハを叩け
porque esta puya si que es candela このプージャはカンデーラなんだ
Toca Virgilio toca ビルヒリオ*6、聴かせてくれ
toca sabrosa tu guacharaca おまえの最高のグアチャラカを聴かせてくれ
porque con esta puya このプージャで
si se alborotan todas las muchachas 女の子はみんな大喜びしているんだ
Hombe con la puya a goza オンベ、プージャで楽しもう
Hombe muy sabrosa que está オンベ、なんてサブローソなんだ
Hombe yo te quiero apreta オンベ、おまえを抱きしめたい
Hombe por aqui por alla オンベ、こっちへ あっちへ
Hombe con la puya a goza オンベ、プージャで楽しもう
ビノミオ・デ・オロ、1982年の作品で、アコーディオンはイスラエル・ロメーロ。冒頭で“Que viva el festival vallenato”(バジェナートフェスティバルばんざい)と言っていますが、イスラエルはバジェナート伝説フェスティバルに批判的でしたので*7、このフェスのことではないでしょう。
Este pedazo de acordeón Ay donde tengo el alma mía. このアコーデオンのかけら そこにはおれの魂が宿っている
Aquí tengo mi acordeón y parte de mi alegría おれのアコーデオン それはおれの喜びの一部
Ay por si acaso yo me muero les quiero a pedir el favor. もしもおれが死んだらおまえたちに頼みたいことがあるんだ
Ay me llevan al cementerio este pedazo de acordeón. このアコーデオンのかけらを俺といっしょに墓まで運んでくれ
アレホ・ドゥラン作、バジェドゥパルにもこの曲名を戴いたモニュメントがあるなど、プージャの中ではもっとも有名な作品です(http://bit.ly/o4FkkC)。カルロス・ビベス、1993年の作品で、アコーディオンはエヒディオ・クアドゥラードス。久しぶりに聴いたけど、すごい演奏で、カルロス・ビベスに惚れ直しますね。
カルロス・ビベスについては、「古くさい音楽であるバジェナートを、ロックと混ぜて、モダンにアレンジして、国内の非バジェナート文化圏の人、さらに外国人向けにアレンジした人」という理解が一般的で、ボンバ・エステレオのメンバーもラティーナ2009年12月号に掲載されたインタビューでそう発言していました。彼の登場以前のバジェナートを聴きこんでいない人、特にボゴタの人がそう思うのは理解できますが*8、私はちがうと思っています。彼は、サンタマルタというバジェナート文化圏の周辺部からあらわれて、ボゴタに拠点をおいた後に、当時のバジェナートの流行や業界のシステムを無視して、この音楽のルーツに直接わけいって、バジェナートが本来持っていた活力を救い出したこのジャンルの堂々たる承継者のひとりです。彼の音楽はバジェナートそのものであり、バジェナートの風味を取り入れたロックやいわゆるミクスチャーではありません。それはこの曲や、2009年のこの作品→http://bit.ly/oyHKOJを聴けば分かるはずです*9
Dicen que ya me olvidó みんないってる 彼女はもうおれのことは忘れたって
y yo tan enamorao y yo tan enamorao おれはこんなに彼女のことを愛しているのに
estoy tan desesperao おれはこんなに絶望しているんだ
viviendo de una ilusión イルシオンを抱えて生きながら
y que creo en el amor aunque me haya maltratado おれは思うんだ 愛に狂ったおれは どんなにあの子に虐待されても
mal herido el corazon pa'seguir enemorao 傷ついた心は愛し続ける
y es que no tenía razón para dejarme tirao あの子はおれを放り出す理由なんかなかったんだ
Oye mi puya que habla de una herida おれのプージャが傷ついた心を歌うのを聴いてくれ
que lleva mi vida por la despedida de una mujer おれの人生をある女との別れへと運んでいくのを聴いてくれ
Oye mi puya que viene dicendo おれのプージャがいうのを聴いてくれ
que me estoy muriendo porque おれは二度と彼女に会えないから
no he podido volverla a ver 死んでしまうんだって
Dicen que ya me olvidó みんないうんだ 彼女はおれのことを忘れてしまったって
No sé por que me dejó なんで捨てられたんだかわからないよ
No sé por que me dejo solito, なんで彼女はおれのことをひとりぼっちにしてしまったのか分らないよ
Me dejó solito,me dejó solito, おれはひとりぼっち ひとりぼっちにされちまった
Me dejó solito,me dejó solito, おれはひとりぼっち ひとりぼっちにされちまった
y yo no sé que voy hacer どうしたらいいのかわからない
ホルヘ・セレドン、2004年の作品で、アコーディオンはジミー・サンブラーノです。この曲はアコーディオンよりもルイス・アルベルト“チャベート”スアレスのグアチャラカがすごい(ホルヘ君、名前呼びまちがえている・・・)。彼は2008年の伝説フェスティバルではクリスティアン・カミーロと組んで優勝していましたね。曲の後半は“Pedazo de acordeón”でアレホ・ドゥランに対するオマージュになります。ロセンド・ロメーロも言及していましがた、このコンビは、アイドルとしての人気も得ながら、プージャのみならずソンも演奏していて(しかもソン“Ay Hombe”http://bit.ly/fSHLG9は大ヒットまでさせて)、バジェナートの鑑ですね。ホルヘ・セレドンを、ビノミオのさえないセカンド・ボーカルの頃から「あいつはいい!」と力説していたのは、私のちょっとした自慢です。
Se prendió la fiesta フィエスタは最高潮
y ahora si empezó la rumba ルンバが始まったぜ
Cada quien coja la suya みんな自分の相手をつかまえて
que ya encontré mi amor おれも愛するあの子をみつけた
Acordeón al cucho クーチョ*10にアコーディオンを
para tocarle una puya プージャを演奏するために
Y cantarle a esa muchacha そしておれの心を奪ったあの子に
que robó mi corazon この歌を歌うために
Ella tiene sabrosura 彼女はサブローソ
y mueve su cintura 腰を動かして
Y yo tengo melodia そしておれはこのメロディを
para cantar mejor もっと上手に歌うために
A esa negra si le gusta como toco el acordeón あのネグラはおれがアコーディオンを弾くのが好きなんだ
Esa negrita sabrosona あのサブローソなネグリータ
será que ella si me quiere 彼女もおれのことが好きなはず
que me adora おれに首ったけだよ
como la estoy adorando おれが彼女を崇拝しているみたいに
Porque no sé si está sintiendo lo mismo que yo なぜならおれは彼女がおれと同じように感じているのか分らないから
Tocale a mi negra esa puyita このプージャをおれのネグラのために演奏してくれ
que al llegue al corazón 彼女の心に届くように
Tocale a mi negra esa puyita このプジータをおれのネグラのために演奏してくれ
que al llegue al corazón 彼女の心に届くように
Que le diga que soy suyo 彼女におれは彼女のものだっていってくれ
y que sepa que ella es mi amor そして彼女はおれの恋人なんだって知ってくれ
Que le diga que soy suyo 彼女にいってくれ おれは彼女のもの
y que sepa que ella es mi amor 彼女はおれの恋人だって知ってくれ
Todas las muchachas quieren escuchar la puya 女の子はみんなプージャを聴くのが大好き
por que dicen es sabrosa みんなプージャはサブローソだっていってるから
y las pone a bailar mejor 女の子たちをもっと上手に踊らせるから
Segiré tocando para que sigan みんなが踊り続けるために演奏を続けよう
bailando y asi no acabar la rumba ルンバは終わらない
y entramos más en sabor おれたちはみんなもっとサボールに入っていく
Ya caja y la guacharaca カハとグアチャラカが
ya están repicando 鳴り響いている
Y toda la gente ya ha entrado más en calor みんなもう最高に熱くなって
y yo sigo enamorado de esa negrita por Dios おれはあのネグリータを愛し続ける
ロス・カー・モラレス、2008年の作品で、アコーディオンは生前のカレス・モラレスの相棒・フアンク・リカルド。歌詞にわけの分からない箇所がありますが、興奮しているということでしょうか。
現在、商業音楽として録音されるバジェナート、特にシングルカットされる曲のほとんどはパセオ、たまにメレンゲで、私もプージャの行く末には不安を覚えることがあったのですが、こうやってみると、ホルヘ・オニャーテ、カシーケ、ビノミオからカルロス・ビベス、ホルヘ・セレドン、カー・モラレスまで、年寄りも中年も若者もみんなそれなりに演奏しているなという印象でした(もっともオニャーテとビノミオはそういう趣旨で紹介するには古すぎますが。)。
では子どもはどうでしょうか。
上半身ぐらいあるアコーディオンをかついで子どももプージャがんばってます。
アンドレス・トゥルコ・ヒルのバジェナート学校“Los niños del vallenato”の生徒たちのプージャです。シャキーラ(本人だか彼女のスタッフだか)が“La Loba”という作品に参加するアコーディオン奏者をオーディションするために、この学校を訪れた際の演奏だそうです。いくらここの子どものアコーディオンがコロンビア国外のプロ顔負けのすごさでも、「なにも子どもから探さなくても」という気もしますが、子どもにチャンスを与えようというシャキーラならではの暖かい動機ゆえかも知れません。私はこの10年ぐらい彼女のCDは聴いたことがないのですが、アコ入りの曲があるなら聴いてみたいですね。以前の彼女の、山羊の鳴き声のような歌声は、バジェナート向きだと思います。
サルサからグアグアンコーが駆逐されつつあるように、プージャのような演奏中心の踊りにくいリズムは、ダンスの伴奏としての商業利用が国内外の他の文化圏まで広まると、演奏されなくなる傾向にあるのは確かでしょう。でも、こういった子どもたちと、彼女ら彼らを応援する人々がいる限り、プージャは滅びないのでしょうね。
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*1:「非西欧世界のポピュラー音楽」という本です。著者は西洋以外の世界の音楽を研究している高名な音楽評論家とのことですが、バジェナートに関する記述は、この音楽を愛する人には悪名高い「散弾銃とアコーディオン」を下敷きにしているのがバレバレです。コロンビア音楽以外は判断できませんが、現在、日本語で読める出版物の中では数少ないバジェナートに関する記述がこんな内容であるのは〜高名な人の作品なので、孫引きもされるのでしょう〜実に悔しい気持ちです・・・と思ったらもう絶版のようです。
*2:http://bit.ly/pWNdJV 他のコロンビアの伝統音楽、さらにコロンビア以外のラテン諸国に比べれば、バジェナートはずいぶんとマシだろうとは思いますが、ここに書かれていることはどれも納得できるものです。
*3:この曲の作曲者カリスト・オチョアのことです。来年のバジェナート伝説フェスティバルは彼に捧げるものになるそうです。
*5:カハ奏者のホルヘ・エル・ページャ・スレータのことです。
*7:イスラエル・ロメーロはこれまで他のフェスには多数出演していますが、伝説フェスティバルのアコーディオン・コンテストの運営には異議を唱えていて、ラファエル・オロスコ追悼となった1995年も含めて、1度も出場していません。たしかにビノミオ全盛時のフェスティバルは、あのアルフレード・グティエレスが何度もチャンピオンになるなど、レコード会社の思惑、もっと具体的にいうとバジェナートをポロやクンビアと混ぜてトロピカル音楽風にすることにより、圏外の人にも売ろうとするフエンテスの営業方針(石橋純さんいわく「地酒の味になじみのない人にチューハイを売ろうとするような」もの)が審査結果に影響を与えていたと疑われてもしかたのない状況でした。なお、バジェナートが1970年代から80年代にかけて、そうしたレコード会社の仕掛けをこえて、内部から刷新されたにもかかわらず、アルフレード・グティエレスやリサンドロ・メサが、未だに欧米でディオメデスやオニャーテ以上のバジェナート重要ミュージシャンであるかのように扱われているのは、その後遺症です。
*8:ちなみに、コロンビアは地域差が大きいので、コロンビア人がある音楽について「聴かれていない」「最近聴かれるようになった」というのは、どの時代のどの場所のことをいっているのか確認する必要があります。ボゴタでバジェナートが「年寄りがうらぶれた酒場でアコーディオンを弾いてる」と思われていた時代にも、コスタでは若い女の子がディオメデスやオニャーテに嬌声をあげていたのです。
*9:その意味でも、長年コロンビア音楽を支え続けたSonoluxの倒産で、ビベスの初期作品が入手困難になっているのはとても残念です。