La hora de la verdad

En tanto tiempo    ずっと長いこと
buscando mi fortuna   ぼくは幸運の女神を探していた
Ya la encontrado de una forma especial    ついにスペシャルな方法でみつけたんだ
y dió a mi vida    ぼくに命を与えてくれた女神
que no es una locura   単なる熱狂なんかじゃない
que como te quiero no he querido jamás   君を愛している こんな気持ちは初めてなんだ


Yo que culpa tengo si es que tu me encantas    こんなに君に夢中になるなんて ぼくにどんな罪があったというんだ
Tu mirada me mata    君の視線はぼくを殺す
Eres la estrellita que alumbró mi vida    君はぼくの人生を照らす星だった
Por tus besos que daría    君はそのキスはぼくに何を与えるつもりだったんだ


Y es que ahora si mi amor    愛する人よ もしぼくでなかったら
nadie te va ayudar    誰も君を助けることなんてできやしない
Vine a buscarte    ぼくは君を探してやってきたんだ
Reina mia pa'llevarte    ぼくの女王よ 君を連れて行ってしまうためにぼくはやってきた
Y es que ahora si no habra   もし今話しかけなかったら
quien te pueda salvar    誰が君を救い出すことができるのか
Ponte las pilas porque vengo a enamorarte    しっかり準備をしてくれ なぜならぼくは君を愛するために来たんだから
Y me parece que te llegó la hora de la verdad    君に運命の時が訪れているように思えるんだ


En poco tiempo    ほどなく
yo te tendré en mis redes    ぼくは君をわなにかけることになるだろう
para enseñarte el verdadero amor    君に本当の愛を教えるために
Todo mi mundo te entrego si lo quieres   君が望むならぼくの世界全部を君にあげよう
como tributo a tu gran condición    君のもって生まれたすばらしい人格に対する捧げ物として


Porque eres especial y muy fácil de amar   君は特別だ 誰でもあっという間に恋に落ちてしまう
No tengas miedo porque tu eres mi desvelo    怖がらないで 君はぼくの不眠のもとなんだから
Yo no puedo esperar medio minuto más   もう1分の半分すら待つことができない
Tu cariñito es todo lo que yo espero     君の愛情こそがぼくが待ち焦がれたすべて
Y me parece que te llegó la hora de la verdad    君に運命の時が訪れているように思えるんだ

 ポップスやヒップホップから伝統音楽まで、コロンビアの音楽はそこそこ広く聴いてきたと思いますが、この10年の間に登場したこの国の若手音楽家の中で、カレス・モラレスほど爆発力のある人間はみあたりません。バジェナートの伝統ど真ん中からデビューした彼は、伝統音楽を味付けのためにつまみ食いしたり、スタジオで人為的に他のジャンルとフュージョンを試みるのとはまったく異なるアプローチから伝統音楽に挑戦し、2年弱で、バジェナートを根本から作り替えて、南米の大衆音楽の中心に据えてしまうかのようないきおいと危険性*1を示してみせました(彼の楽曲はラテンドリームスやサルセリンまでとりあげています。)。これほどライブをみれなかったことが悔やまれる音楽家もいません。

 文字どおり「伝説」になってしまった2005年バジェナート伝説フェスティバルでのライブ。ラファエル・エスカローナ、アドルフォ・パチェーコ、カリスト・オチョア、エミリアーノ・スレータ、レアンドロ・ディアス、トビアス・プマレホ、バジェナートの重鎮のパネルがずらりと並ぶステージで大見得を切った20歳の若者に、その4ヶ月後、「運命の時」が訪れようとは。それ以来、私にはこのカレスの曲が、バジェナートの女神に対して歌いかけているように聞こえてしかたないのです。

La Hora De La Verdad

La Hora De La Verdad

*1:日暮泰文「ロバート・ジョンソンを読む」ブルース・インターアクションズの表現を拝借するなら「(あるコミュニティの中での)創造性豊かな音楽スタイルが・・・(外部の世界で)人気を得るとともに希釈され、(従来の)マーケットの範囲ではあり得ない商業的規模になって」ゆき、創造性を失っていく危険のこと。