Zouk la Sé Sel Médikaman Nou Ni


 「ズークこそがおれたちの薬さ」・・・私が最初に聴いたのは1986年のウィルフリード・バルガスのパクリの方でしたが、オリジナルは1984年。1987年には日比谷野音でライブをみました。最近、25年ぶりぐらいに聴いたけどやっぱ​りいい。この歌の背景にはドラマがあるんですけど、好きな歌がなにを歌っているのか知らないのはモゾモゾするので(ググったところ歌詞はありましたが、当然のことながら歯が立ちません)、フランス語(クレオールだろうけど)勉強しようかな・・・。
 昔話ですが、この曲が流行った頃は、今から思うと、サルサメレンゲ、コンパ、ズーク、バジ​ェナート、チャンペータ・・・カリブ音楽の黄金時代でした。YouTubeもミュージシャンのHPもなかったしけど、毎週末夜から朝まで渋谷の弁当工場で10時間近くベルトコンベアの前で弁当詰めして、そのまま芽瑠璃堂に駆け込んで輸入盤を片っ端から買って、どれも外れなしだったんだから、はまらないわけない。今にいたるまで同じ類の音楽を延々と聞き続けているけど(さらに私の場合は移民だのスペイン語だのと、人生の進路そのものが相当に逸れてしまった)、最近のラテン音楽は、レゲトンのような若者向けのものも含めて、品行方正というか、あたりさわりがないというか、当時のような勢いや新鮮さがやや薄れているように感じられます。長く聴いているからというのもあるかも知れませんが・・・。この時代に大学生でなかったら、こんなにラテン音楽にはまることはなかったな、と部下の弁護士(ほぼ同世代でもとラテン音楽雑紙の編集者)と語り合いました。

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